遺影写真とは葬儀の際に祭壇等に飾る故人様の写真のことです。葬儀を終えた後も仏壇の近く等でお飾りすることも多く、なるべく故人様らしい表情のお写真で作成すると良いでしょう。
1 遺影写真の大きさと用途
一般的に遺影写真は祭壇用と焼香台用の2種類を作成することになります。祭壇用は主にA4サイズよりも少し大きい四つ切サイズを使用します。出棺の際に遺族が持つお写真がこの四つ切サイズのお写真となります。焼香台用はおおよそL版サイズの大きさで、葬儀後は仏壇の近くに飾ります。また、この他、葬儀の際に後方のお席からも見やすいようA3サイズや半切サイズ、全紙サイズ等の電照写真を祭壇用として別に用意する場合もあります。
遺影写真の印刷面は写真額によって多少異なりますが、東葛福祉葬祭でご用意する写真額では下記の大きさとなります。
祭壇用
全紙サイズ | 縦609㎜×横457㎜ |
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半切サイズ | 縦488㎜×横352㎜ |
A3サイズ | 縦420㎜×横297㎜ |
四つ切サイズ | 縦296㎜×横232㎜ |
焼香台用(仏壇用)
キャビネサイズ | 縦151×横102㎜ |
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L版サイズ | 縦110㎜×横75㎜ |
※遺影写真の大きさに決まりはありませんので、違うサイズで飾ることも可能です。
2 遺影写真を選ぶポイント
2-1 遺影写真の撮影時期
以前は“亡くなった年齢まで生きた証になる”ということで、できるだけ最近の姿を撮影した写真で遺影写真を作成していました。このような考えも良いと思いますが、闘病生活が長いと、写真を撮っていなかったり、面変わりしてしまったりしていることもあります。最近では“直近の写真”よりも、“その人らしい顔(表情)の写真”を重視して作成することも多くなりました。最近の写真であることに越したことはないですが、極端に若い頃の写真でなければ、撮影時期はそれほど気にしなくても良いでしょう。
闘病生活が比較的短かった方は5年以内の写真を使われますが、闘病生活が長かった方は5~10年前の写真から選ばれることも多くあります。
2-2 故人様の表情
遺影写真を選ぶ際には、なるべく故人様らしい表情で選ぶことがポイントの一つになります。最近では“証明写真のような硬い表情”ではなく、“自然な表情”の写真を使用することが多く、お参りする際に故人様と目が合うようなカメラ目線のお写真が良いでしょう。撮影時期での記述の通り、病気を患って辛い表情をされているお写真よりも、病気を患う前の一番見慣れた故人様らしいお写真をお勧めします。
あくまで自然な表情が選ばれているので、普段からニコニコしていた人なら笑顔の写真、真面目な人であればキリっとした表情の写真が良いかもしれません。
2-3 故人様らしさが一番
最近の遺影写真は自然な姿で作成することが増えています。お酒が好きだった方はワイングラスを持った写真だったり、カラオケが好きだった方はマイクを持っていたり、タバコを持っていたり、ピースサインをしたポーズをとっていたり…等々。なるべく故人様の人柄がわかるような写真を選ぶのも良いでしょう。
手を合わせてお参りする際に、ご家族の方が一番故人様らしいと思えるお写真で選ばれると良いでしょう。ご家族が気に入っているというのも一つの大切なポイントです。
3 きれいな遺影写真にするためのポイント
3-1 なるべく大きく写っている
遺影のお写真は一般的に四つ切サイズまで引き伸ばします。小さなお写真を引き伸ばすとぼやけてしまったり、不鮮明になってしまったりすることがありますので、なるべく大きく写っているお写真を選びましょう。
お顔の部分が10円玉ぐらいの大きさがあると良いでしょう。
3-2 ピントがしっかり合っている
通常の写真サイズでは気にならないピンボケも、大きく引き伸ばすとぼやけた印象が強くなります。なるべく大きく写っていることも大切ですがピントが合っているということも、きれいな遺影写真を作成するには重要なポイントです。
L版サイズのお写真でボケてしまっていることがはっきりとわかるお写真はお勧めできません。
3-3 光沢のあるお写真かデータで用意する
光沢のあるお写真
写真屋さんで撮ってもらったお写真の場合、表面がザラザラした絹目のお写真であることがあります。この場合、遺影写真として引き伸ばすと絹目のザラザラが目立ってしまい、きれいなお写真にならないことがあります。印刷された写真の場合は光沢のあるお写真が良いでしょう。
故人様が入居していた施設で撮って頂いたお写真から選ばれることも多くなってきましたが、普通紙に印刷してある場合は紙の質感がでてしまいますのでお勧めできません。その場合はデータで頂けないか相談してみましょう。
お写真のデータ
スマートフォン等でお撮りされたお写真の場合は、印刷されずにデータのままメールやLINE等でお送り頂くときれいに仕上がりやすくなります。一般的に200万画素以上が望ましいといわれていますが、最近のスマートフォンであれば問題ありませんので気にしなくて大丈夫でしょう。ただし、iPhoneやiPadで撮影した写真の場合、設定によっては写真がHEICファイルとして保存されます。HEICファイルのままでは対応できない葬儀社もあるので注意が必要です。
スマートフォン等でお撮りしたお写真のときは、なるべく大きくアップにして鮮明であるか確認してみると良いでしょう。その際に粗い感じがでてしまっている場合には、お写真を引き伸ばした際も同じように粗さがでてしまう可能性があります。
4 遺影写真は修正加工ができます
「一人で写っている写真がない…。」「候補の写真がみつかったけど、ここが気になる…。」と悩まれる方もいますが、遺影写真は加工することができます。あきらめずに候補が見つかったら葬儀社と相談しましょう。
4-1 加工内容
- 故人様の部分だけをトリミング
集合写真や複数名で写っているお写真でも、故人様の部分だけを切り取って引き伸ばすことができます。
- 明るさやコントラストの調整
暗くなってしまっていたり、明るくなりすぎてしまっていたりするという場合は、不自然にならないよう明るさとコントラストを調整することができます。
- 色味の調整
少し色褪せてしまっているお写真の場合はカラー調整をすることができます。
- ホクロやシミの削除
故人様が気にされていたホクロやシミがある場合は取り除くこともできます。
- 赤目の修正
カメラのフラッシュにより発生する赤目を取り除くことができます。
- 写っていない部分の修復
頭の一部分が切れてしまっている、体の部分があまり写っていないという場合には作成することができます。こちらは写真によっては難しい場合もございますのでスタッフにご質問下さい。
- 傾きの調整
表情が良いけど首が曲がっている等の場合は真っ直ぐに修正することができます。
- 余計な物の削除
バッグの紐が気になる、付けているアクセサリーが派手すぎるといった場合には、バッグやアクセサリーを消す加工ができます。
- お洋服の変更
「表情は良いけど服装が良くない」「顔のアップの写真で体の部分が写っていない」といった場合には、お顔の部分と下記のようなお洋服を合成する着せ替え加工ができます。
- 背景の変更
故人様の部分だけを切り取り加工することができます。後ろに他の人物が写っていたり、相応しくないものが写っていてもきれいに消すことができます。
4-2 着せ替え見本
男性(全35種)
フォーマル
スーツ
カジュアル
女性(全58種)
フォーマル(和)
フォーマル(洋)
フォーマル(洋)
ジャケット
カジュアル
着物
4-3 背景見本
無地
グラデーション
柄・模様
抽象
花イメージ
風景
- すべての背景を見てみる
カラーの写真額もあります
最近は、黒い額だけではなく、明るいイメージのカラー額もあります。遺影写真の背景を決めるにあたって、額の色もふまえたうえで決めていくと、より良い遺影写真となるでしょう。
5 写真原本の受け渡し方法
東葛福祉葬祭ではご希望に合わせて3つの受け渡し方法をご用意しています。
直接手渡し
メールで送る
LINEで送る
直接手渡し
印刷されたお写真の場合は担当スタッフと相談しながら直接受け渡しができます。受け渡しの際に、お写真を見ながら加工の相談とアドバイスをさせて頂きます。お預かりしたお写真は遺影写真の加工作成が終了しましたら返却となります。
メールで送る
このホームページ下部にリンクがありますので、クリック(タップ)してお写真のデータをお送り下さい。お送り頂く前後で担当スタッフとお写真を見ながら加工の相談となります。
LINEで送る
このホームページ下部にリンクがありますので、タップしてお写真のデータをお送り下さい。弊社LINE公式アカウントを友だち登録すると使いなれたLINEからもお写真のデータをお送り頂けます。お送り頂く前後で担当スタッフとお写真を見ながら加工の相談となります。
LINEで送る場合の注意事項
LINEでお写真を送る際は、送信時の通信容量やサーバーの負担を抑えるためにサイズが自動的に圧縮され画質が落ちてしまいます。遺影写真のできあがりに影響しますので、画質は圧縮せずにお送り頂く必要があります。
画質を落とさずにそのままの画質で写真を送るには、お写真をお送りする際に左側に出てくるORIGINALをタップし、オン(緑色)にするだけ。きれいな遺影写真にするためにも必ずORIGINALでお送り下さい。
この記事を担当したスタッフ
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