家族葬に共通の定義はありません
家族葬には厳密な定義はございません。それぞれの葬儀社によって定義も解釈も変わってきます。「家族だけで行う葬儀・・・」「家族と親族だけで行う葬儀・・・」「故人様のことを知っている人だけが参列する葬儀・・・」「小規模の葬儀・・・」等といわれています。お客様が「家族葬でお願いします・・・」という依頼をされても、葬儀社によって考えや解釈が違ってきますので話す内容が変わってくることもございます。葬儀を行う際は、「家族葬」という言葉だけにとらわれずに、どのような葬儀を行いたいかをしっかりと考える必要があります。
家族葬のさまざまな定義や解釈
家族葬とは近親者以外の社交辞令の要素が高い弔問客を断る葬儀
一般的に多く言われている家族葬の内容は「近親者以外の社交辞令の要素が高い弔問客を断る葬儀」というものです。故人様のご子息の会社関係や友人関係等、故人様のことを直接知らない方の弔問を断ることをいいます。この場合は、故人様のことを知っている友人や知人、お世話になった方等の弔問は受け付けるということになりますので、家族や親族以外にも、一般の方が参列する葬儀であると考えられます。
家族葬とは少人数で行う葬儀
家族葬とは家族中心で少人数で行う葬儀であると考える葬儀社もあります。少人数ということがポイントになっており、家族や親族、一般の方も参列する葬儀と考えられています。この考えでは「社交辞令の要素が高い弔問客を断る・・・」とまでは言い切っておらず、あくまで少人数であれば家族葬であるという考えです。少人数の会葬者を定義としておりますので、参列する人数によって一般葬か家族葬かを分けている形となります。
家族葬とは家族だけで行う葬儀
家族葬とは本当の家族だけで行う葬儀であると考える葬儀社もあります。本当の家族だけと定義していますので、人数としては5名から10名前後の参列者による葬儀となります。家族だけということなので、故人様のご兄弟や甥姪も参列しない葬儀です。こういう考え、解釈の葬儀社は親族も参列する葬儀を「親族葬」という呼び方をしています。そして、一般の方も参列する葬儀を「一般葬」と呼んでいます。「社交辞令の要素が高い弔問客を断る葬儀」と比べると、明らかに考え方が違います。
家族葬とは安い費用の葬儀
家族葬とは「安い費用で葬儀を行いたい・・・」といったお客様の要望に応えるための葬儀であると考える葬儀社もあります。参列者の人数や関係等は問わずに、安い費用の葬儀が家族葬と考えられています。安い葬儀の呼び方が家族葬というのは違和感がございますが、そのように考える葬儀社も存在するということです。
家族葬とは形式的なことは置いておいてお別れを重視した葬儀
家族葬とは宗教儀礼や地域の風習等の形式的な要素を省き、故人様のお別れを重視した葬儀であると考える葬儀社もあります。こちらも参列者の人数や関係を問わず、あくまで故人様とのお別れを重視した葬儀が家族葬だということになります。しかし、現実には菩提寺様等の付き合いのある宗教者様がいる場合に「宗教儀礼をないがしろにする・・・」ということはできません。故人様とのお別れも大切ですが、宗教儀礼や地域の風習を省くことは葬儀自体の重要な部分の1つをなくすことを意味します。宗教儀礼と故人様とのお別れは共存しないといけない部分です。
家族葬とは家族と親しい友人で行う葬儀
家族葬とは家族と親しい友人だけで行う少人数の葬儀であると考える葬儀社もあります。明確に「社交辞令の要素が高い弔問客は断る・・・」とは言い切っておらず、柔軟な考え方です。宗教儀礼等や地域の風習は一般葬と変わらずに行いますが、少人数での葬儀であるから故人様とゆっくりとしたお別れができる葬儀と考えられています。「流山市の家族葬」や「柏市の家族葬」、「野田市の家族葬」を専門に行っている弊社も、この考えになります。家族葬はお別れを重視した葬儀であることは間違いございませんが、宗教儀礼も同じように尊重するべきであると考えています。「故人様とのお別れがしっかりできればそれで良い・・・」「故人様としっかりお別れするためなら宗教儀礼はどうでも良い・・・」という考え方には賛同致しかねます。
家族葬には一切の定義はない
家族葬という葬儀の形式はないと考える葬儀社もございます。全国共通の定義や解釈はありませんので間違いではございません。しかし、このような葬儀社でも「家族葬承ります・・・」という宣伝をされている葬儀社もあります。「家族葬を行いたい・・・」という希望の方は、しっかりと自社の考えを言える葬儀社に依頼した方が良いでしょう。
家族葬のメリット
故人様とゆっくりとお別れを行うことができる
家族葬のメリットとして一番大きな部分が、故人様とゆっくりとしたお別れができることです。家族葬に対しての考えや解釈が葬儀社によってさまざまですが、この部分は共通している部分になります。会葬者の人数が少なくなる分、葬儀当日のご家族の負担は軽くなり故人様とのお別れに時間を掛けることができるようになります。
精神的にも肉体的にも負担が少ない
多くの方が参列する葬儀には、様々な方がいらっしゃいます。故人様の恩師や喪主様の上司等、気を使わなければいけない方も参列されます。そんな方への挨拶に追われ、「気付けば終わっていた・・・」という感想を持たれる方も少なくありません。しかし、気心知れた方だけで行う家族葬には、そのような対応が不要になり、精神的にも肉体的にも負担を軽くすることができます。それは「故人様とゆっくりとしたお別れができる・・・」ということにも繋がります。
金銭的な負担も少し軽くなる
棺や骨壷等の葬儀に必要なものに関しては、「一般葬だから・・・」「家族葬だから・・・」といったことで変わることはありませんので家族葬だから安くなるとは言い切れません。しかし、参列者の方が少なくなるので料理や返礼品等の接待費といわれる費用が下がります。また、葬儀の中心となる祭壇にも「多くの方が来られるから・・・」といった見栄を張る必要もなくなりますので、予算にあった大きさ、費用の祭壇を選びやすくなります。
家族葬のデメリット
故人様の友人がお別れすることができない
家族葬のデメリットとして、故人様の友人が最後のお別れを行えないというものがあります。これは家族葬の定義を、「家族だけで行う葬儀」と位置付けている場合に起こります。故人様の友人が「家族葬だから・・・」と参列を辞退された場合に、お別れをする場がなくなってしまうということです。長年親しくして頂いた方にも故人様とのお別れは必要なことです。「なんで言ってくれなかった・・・?」と後から言われてしまうこともございますので注意が必要です。
家族葬が終わった後に自宅に来られる方が多い
家族葬で行い近所の方の参列をお断りすると、必ずと言って良いほど近所の方は葬儀が終わった後に自宅に来られます。「お線香だけでも・・・」「お世話になったから・・・」と連日のように自宅に来られますので、ご家族の方は「外出ができない・・・」「葬儀が終わったのに気が休まらない・・・」「死後の手続きをしなくてはいけないのに・・・」といった問題を抱えることもございます。家族葬を行ってから「やっぱり一般葬にしておいた方が楽だった・・・」と感じる方も少なくありません。
親族に理解を得られないこともある
年々家族葬が増えてきているといっても、地域によってはまだまだ浸透していないところもございます。葬儀といえば一般葬を想像する方もたくさんいらっしゃいます。そんな親族の方には家族葬で行うことの理解が得られない場合もございます。事前に「故人様の意思で・・・」といった理由を説明し納得をしてもらうことをお勧めします。
金銭的な負担が大きくなることもある
メリットの逆になりますが、金銭的な負担が大きくなることもございます。葬儀には支出のほかに参列者から頂く香典等の収入もあります。家族葬で行うことによって葬儀社に支払う料金は少なくなりますが、参列者から頂く香典も少なくなります。支払う金額と頂く金額を差し引きして考えてみると、実際は負担が大きくなっていたというケースもございます。
家族葬なら地元の専門葬儀社に依頼しましょう
家族葬に対しての考えや解釈は葬儀社によって違います。家族葬を行うのであれば、しっかりと家族葬について熟知した葬儀社に依頼をしましょう。家族葬には多くのメリットとデメリットがございます。メリットやデメリットをしっかり理解していて、お客様にわかりやすく説明ができる葬儀社に依頼することで安心できます。弊社は野田市・柏市・流山市の直葬や家族葬を専門にしている葬儀社です。「流山市の家族葬」「柏市の家族葬」「野田市の家族葬」をお考えなら弊社にお任せ下さい。
このひとり言をつぶやいたスタッフ
西野隼央
専務取締役
所有資格:葬祭ディレクター/グリーフケア・アドバイザー/終活ライフケアプランナー
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